生命保険に毎月いくら払ってる?
みんな毎月どのくらい払っているのか?
周りのことは気になるもので、
これもデータがあります。
平均的な生命保険料は年間38.2万円
生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、2018年(平成30年)の生命保険のひと家族の年間払込保険料は、平均38万2,000円でした。
これを毎月の額としては、月約3万2,000円です。
いかがでしょうか?
「もしかして、払いすぎてる?」とか
「保障が足りてないかも?」などと感じる方もいるかもしれません。
しかし、あくまでもこの金額は全生命保険の平均です。
生命保険は、種類や保障内容、年齢、性別などさまざまな条件で保険料率が変わるため、加入している保険の種類や契約内容によって平均額と差が出るのです。
平均額と同じだから良いものでもありません。
死亡への備え、医療への備え、働けなくなったときや介護への備え、
将来のお金への備えと、
それぞれ必要かどうか、何を重視したいのか?
これがとてもたいせつなことになります。
何がどのくらいほしいのか?
これについては個人差があるため、
保険を売るために話すセールスマンではなく、
中立な立場であなたのために話してくれるプロに相談すると良いです。
昔は、保険の相談相手というと
大手生命保険のセールスレディの方ばかりでしたが、
最近では、複数の保険会社の商品を扱うプロも増えましたので
そうしたところを使うと比較的中立な立場からの話が聞けるようになっています。
以下は、そうしたプロの一例で、
自身の保険を見直そうかな?なんて考えている方には特におすすめです。
リクルートが運営する保険の相談所「保険チャンネル」
あなたの保険金額はいくら?
死亡保険っていくらあればよいの?
数百万円?数千万円?はたまた億?
これが意外とカンタンです。
そのお金を受け取ったひとが、どんな目的で使うのか?
目的別に整理すると、とーってもスッキリします。
よくある目的は3つ。
①生活費
②教育費
③死亡整理資金
ここで、ひとつ前提を置きます。
夫30歳 妻30歳 子1歳 の3人のご家族として、
夫の保険金額がいくらあればよいか?
このとき受け取る妻の目的別に考えていきます。
①生活費
夫が亡くなった場合に、月いくらあれば、
家族が今と変わらない生活を送ることができるか?
ざくっとでOKです。
マイホームの方はローン返済分は除いてOKです。
ローンを夫ひとりで組んでいて、夫が亡くなった場合には
返済もなくなるという団体信用生命保険にローンを組む際に
入っている場合がほとんどだからです。
賃貸の方は、家賃も含めて考えましょう。
例えばざくっと月20万円必要だとします。
(個人差あります)
夫が亡くなっても、保険会社から毎月20万円受け取ることが出来れば、
今と変わらない生活を送ることができるなら、
そういう保険を選べばよいのです。
ここで大事なことがもう一つ。
夫が早くに亡くなった場合には、
遺族年金という社会保障があります。
このご家族構成の場合、
お子様が18歳を迎えるまでは、
毎月約8万円を、
お子様が18歳を迎えてから奥様が65歳を迎えるまでは
毎月約6.5万円を受け取ることができるというものです。
この社会保障が、未来も続いているという前提に立つならば、
遺族年金とこれから加入する保険金とあわせて
毎月20万円あればよいということになります。
お子様が18歳を迎えるまでの8万円と
その後の6.5万円。
仮に、6.5万円を前提とすると、
20万円ー6.5万円=13.5万円
まとめると、
万が一夫が早くに亡くなった場合に
保険会社から毎月13.5万円を受け取ることができれば
生活費で困ることはないということになります。
あとはこの毎月13.5万円をせめて奥様ご自身が
年金を受け取る65歳までは受け取れる状態にしておけば
夫が亡くなったとしてもご家族が生活費で困ることはないと言えます。
毎月○○万円を○○歳まで保障する保険。
これがいわゆる収入保障保険というものです。
収入保障保険とは、定期保険の一種で、
こんなイメージです。
定期保険と比べて、ムダなく保障を持つことができ、
掛け金を抑えることができる優れものです。
亡くなるタイミングが後になればなるほど、
生活費として準備しなければいけない金額も小さくなっていきますので、
それにあわせて保障も小さくなっていくという仕組みです。
その分、定期保険と比べて掛け金の負担が半分程度になります。
生活費目的で死亡保障を持つ場合には、
圧倒的なコストパフォーマンスです。
掛け金が安いので、保険金額を上乗せしようかしら
なんて考えることもできるほどです。
②教育費
さて次は教育費です。
これはご想像の通り、進路によって大きく異なります。
お子様の進路がどうなるかなんてわからない!という方も多いでしょう。
これも何となくのイメージでOKです。
何となくこんな感じかなー?という進路でぐぐってみましょう。
「大学進学 費用」「専門学校 費用」とかですぐ出てきます。
1000万円~2000万円という方が多いでしょうか。
例えば、大学アパートひとり暮らしとして2000万円の場合。
①で計算した、毎月13.5万円に上乗せをしましょう。
いくら上乗せするかは、専門家に相談ですが
合計の保険金額で2000万円上乗せすることになります。
このご家族の場合は、だいたい3~5万円を上乗せすればOKです。
つまり。
13.5万円+3~5万円=16.5万円~18.5万円
ざくっと、17万円~20万円としましょう。
まとめると、
万が一夫が早くに亡くなった場合に
保険会社から毎月17万円~20万円を受け取ることができれば
生活費+教育費で困ることはないということになります。
なお、
ここでの毎月17万円~20万円というのは
ざくっとしたものですので、
現在の生活費や+α(継続したい貯金額など)といった考えによって
変わってきます。
その辺りの確認や細かな試算については、
専門家に相談することをお勧めします。
最近は、オンライン相談など
無料で気軽に専門家に相談できるサービスが多くありますので、
活用すると良いでしょう。
以下一例です。
③の死亡整理資金については、またの機会に。
生命保険でできること~③死亡~
それでは③死亡です!
亡くなったときの備えについては、
死亡保険金という言葉の通り、
亡くなったときに遺された家族が保険金を受け取ることができる、というものです。
ここでひとつの疑問がわくかと思います。
死亡保険金っていくら掛けたら良いの?
そもそもこの疑問がわかなかったという方は要注意。
すでに自分にとってぴったりな額がわかっているか、
保険会社の営業員の言うままの額で
なんとな~く加入してしまっているか、のどちらかです。
よくわからないまま加入してしまっているケースが
圧倒的に多いと思います・・・。
でも大丈夫!
これもとても簡単な話です。
死亡保険金の額は、
受け取る家族が何の目的で使うのか?
目的別にイメージすれば簡単にわかります。
目的は大きくわけて3つ。
1.生活費
遺された家族の生活費ですね。
ただ遺された家族が、生活費を保険金で残さなくてもOKということも
ままあります。
遺された家族(例えば奥さま)がバリバリ働いていて
全く問題ない、とか、子どもが経済的に自立していて全く問題ない、とか。
家族によって異なります。
加えて、日本には遺族年金という優れた社会保障制度がありますので
これをふまえて必要な額を検討していけばOKです。
詳しくは別の機会に書いていきます。
2.教育費
子どもが小さくこれから教育費がかかる!という場合は、
教育費目的の死亡保険金が必要だと感じる家族もあります。
あくまで、親がはやくに亡くなった場合に
せめて教育費分は死亡保険金で残してあげたい、というものです。
これもやはり家族によって異なります。
すでに教育費は現金で用意できている、という場合は必要ないでしょう。
3.死亡整理資金
よく「お葬式代」といいますね。
これも上の教育費と同じで、お葬式代を現金で用意できている、という場合は必要ないと考えることも答えもかもしれません。
お葬式の在り方もだいぶ変わっていますから、
時代の移り変わりとともに何とも言えない部分もありそうです。
また、相続対策として死亡整理資金を検討する場合もあります。
相続税がかかるのかどうか?ということを確認したうえで、
納税資金を死亡保険金で準備してあげる、というものです。
都内や都市部に不動産をもっている、
現金をもっている、
そんな方は一度相続税のシミュレーションを行ったほうが吉です。
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さて、この3つの目的について。
必要だと感じた・考えた場合はもうすぐゴールです。
いくら?いつまで?
死亡保障を目的別にいくら?いつまで?あれば十分か??
これを検討すればそれが答えです。
詳しくはまた行います。
次が最後の④貯蓄 になります!
生命保険でできること~②介護~
さて、
②介護です。
必要かどうかはいったん置いておいて、
こういうこともできるのねーと軽く聞いてくださればOKです。
介護については大きく分けて2つ。
老後の介護と現役期間中の介護についての備えです。
老後の介護については、要介護認定を受けたときに
保険会社からお金を受け取ることができる、というものです。
一方、現役期間中の介護については、
病気やケガを理由に医師から在宅療養を指示されたり、
障害者等級を認定されたり、保険会社が定める条件に合致するなどして
働けなくなったときに
保険会社からお金を受け取ることができる、というものです。
今、医療も発展し、人はなかなか亡くなりません。
病気・ケガになったときに受け取るお金は、
医療保険で大丈夫。
亡くなったときは、
死亡保障つきの生命保険で大丈夫。
では、病気やケガで働けなくなったときは?
亡くなっていないので、生活コストは変わりません。
一方、収入は減る可能性が高いです。
そんなときに保険会社から給料の代わりに、
例えば月20万円~とか月10万円~といった金額を受け取ることも
生命保険にできることのひとつです。
以上が、生命保険でできること~②介護~でした!
いかがでしょうか?
自分にとって必要かどうか?
これは②介護だけでなく、他のパートも同じことで、
ちょっと想像力を働かせる必要があります。
その結果、優先順位が高いのか低いのか。
それを何となくイメージできれば、まずはOKです。
次回は、③死亡 です。
生命保険でできること~①医療~
そもそも!
生命保険でなにができるの?
まずはここを抑えれば、保険選びでの致命的な失敗は避けられます。
致命的な失敗とは、たいして欲しくないものを選んでしまうということです。
それを避けるには。
「そもそも保険ってなにができるの?」
つまり「なにをしてくれるのか?」
これを理解しておく必要があります。
これを抑えておけば、保険ができることのなかで、
自分は何が欲しいのか?何をしてほしいのか?ということがハッキリし、
本当に欲しい保険だけを選ぶことができるようになります。
では、「生命保険でできること」行きましょう~!!!
超簡単です。
「生命保険でできること」は、大きく分けて4つ。
1.医療
2.介護
3.死亡
4.貯蓄
ざくっとひとつずつ行きます!
ここで大切なことは、まずは広く浅く「生命保険にできること」を理解したうえで、
自分にとっての優先順位をわかっておくことです。
例えば、
「今の私にとって1番気になるのは、『医療』かなー。次が『貯蓄』かなー。その次が『死亡』で、『介護』は一番最後かなー。」
という感じでオッケーです。
保険というのは、医療の備え単品という商品もあれば、
医療+介護+貯蓄という組み合わせ商品もあります。
自分にとっての優先順位をわかっておくと、具体的な商品選びの際に困ることがなくなります。
それではまずは、
「1.医療」から!
1.医療
保険がしてくれるのは、基本的に入院・手術の備えです。
「風邪やインフルエンザで診てもらったー」
「ケガをして診てもらったー」
だけでは何もしてくれません。(※例外アリ)
入院をするか!
手術をするか!
これ大事です。
ただお医者さんに診てもらっただけでは保証の対象にはなりません。
病気・ケガで入院!手術!
この出費が痛い!保険会社からお金をもらう!
これが基本のできることです。
具体的には、医療保険において、
入院日額1万円~とか5千円~といったものと
入院中の手術は〇〇万円~入院なしの手術は〇〇万円~といったものが
セットになっていることが多いです。
そのほかに、特に気になったり特に備えておきたい病気があるか?
代表的なもの。
がん・心疾患・脳血管疾患
これをまとめて3大疾病と呼びます。
がん・・・2人に1人といわれるがん。
心疾患・・・心筋梗塞、狭心症などの心臓の血管にかかわる病気。
脳血管疾患・・・脳梗塞などの脳の血管にかかわる病気。
これらの病気は病気・ケガのなかでも
特に出費が大きくなる可能性があるため、
このとき保険会社から日額のほかにも
お金を受け取るようにすることもできます。
あとは、女性特有の病気です。
子宮筋腫などの子宮に関する病気や、卵巣に関する病気が代表的ですが、
異常妊娠や重度の貧血、骨粗しょう症などを含める場合も多いです。
こうした基本的な病気・ケガの備えにくわえて、
特に備えておきたい病気がある場合は、それも保険のできることです。
医療のパートの詳しい話はまたの機会に。
次回②介護からまいります!